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新緑の候、貴社益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
シェルパ・インベストメントの川本です。
今回のメルマガは、以前人気の高かった、松下幸之助氏と大塚正士氏の会話より
お届けいたします。
経営のご参考に是非ご一読下さい。
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大塚製薬の創業者、大塚正士さんと、
松下幸之助さんの会話です。
運がないと本当になかなか成功することは難しい。
自分が優れた男であっても成功することは難しい。
運を掴めといっても、運がやってこなければ、
また自分が掴む地位にいなければ運を掴むことは不可能
だということになりますね。
前にも申しましたが、昔、東京~大阪間の飛行機の中で、
初めて松下幸之助さんと隣合わせの座席に座ったのですね。
そして不躾ながら松下さんに聞いてみました。
「成功された秘訣は何ですか?」と。
「いや運だよ、君」と答えられましたが
「運といいますと?」
「人生は運が八割で、自分の才能、努力というものは二割だよ」
とこう言いましたね。私はまだ若かったものですから、
「社長、うち(大塚製薬)もやっと500人くらいの社員ができまして、
一生懸命教えているのです。私は社長をしているのですが、
運が八割で、才能、努力が二割ということを言いますと、
それなら人生というのは運だから、そんなに努力しなくてもよいと
社員が努力をしなくなりますから、私は運が半分の五割で、
才能、努力が五割と言って一生懸命努力させているのです」
と申しますと
「おお、君の言うことも一理あるなあ。
やはり社員のことを考えたらそれが正しいかもしれんなあ」
とそのように言われました。
私はその後それが正しいと言われたものですから、
黙って一生懸命才能、努力を磨くことで
社員教育をやって来たわけですけれども、
七十歳の頃、今は八十一歳ですけれども、七十歳の頃に
初めて振り返ってみまして、やはり松下さんの言うことが
正しいんかなあ、正しいとちがうのかなあと、公平に考えて、
社員の前では言えないですけれども、どうも正しいように思えるのですね。
若い人の前でも言えませんよね、これは。
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今後とも宜しくお願い申し上げます。
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